簡単イラストメイキング(主に仕上げ)

waveboxでリクエストいただいたので簡単に今の自分のイラストメイキングをまとめてみます。

作業環境はiPad AirとClipStudioです。

 

 

ラフ〜線画

ラフ

下書き

線画

手前の手の部分だけ線画を分けています。

塗り

下塗り

これも手前の手だけ別レイヤーにしています。

色分け

さっきの下塗りにクリッピングして色をのせます。

この後の仕上げで彩度低い色をどんどん乗っけていくので、気持ち原色っぽい色で塗ると絵がパキッとします。

あとでいじるためにちゃんとパーツごとにレイヤーを分けた方がいいです。

影入れ

彩度低めのピンクより紫を乗算でのせます。

全部同じ色を乗算で乗せることで影色は割とはっきり乗りながら統一感が出ます。

思ってるより暗めの色で塗るとパキッとした絵になってアニメ塗りと相性がいいです。

自分の中ではここまででほぼ塗りは終わりです。

仕上げ(本題)

グラデーションを使う

とりあえず形とって影を入れたらアニメ塗りっぽくはなるんですけど、それだけだと情報量が少なくてリッチさが足りない。そんな時に助けてくれるのがグラデーションツールです。

なんとドラッグするだけで好きな向きに好きなだけグラデーションをかけられます。

とりあえず何もしてない後髪にクリッピングと乗算でグラデーションを入れておきます。生え際から毛先へ。上から下へのグラデーションです。奥行き感が出ますね。

紫系の色を乗算すると奥の方にあるように見えるらしいです。

こんな感じで全体にもクリッピングと乗算でグラデーションをかけます。足元から顔より下まで、下から上のグラデーションを。頭のてっぺんから前髪あたりまでを上から下に浅めにのせます。

今回は彩度低めに青っぽい色を入れています。あとで乗せる炎がオレンジなので補色になっていい感じな気がしました。

ちなみにこのグラデーションをかけるのは影の形をとった後の方がいいです。グラデーションがかかった状態で影塗りするとバケツが使いにくいです。

エアブラシ

グラデーションツールを使えない細かいところをエアブラシを使って塗っていきます。

女の子なのでほっぺたと膝などの関節なんかに赤を薄めたピンクを乗算すると可愛くなります。今回は入れていませんが指先にもやったりします。

パーツ分けしてクリッピングを使い、大きめのブラシでざっくり塗るといい感じになります。

素材に頼る

クリスタがはちゃめちゃにアドなのが素材が豊富なことです。

CLIP STUDIO ASSETSには大体のものがあります。有料無料はありますが、あらゆるものをそれっぽく描くためのものが大体なんでもあります。先人に感謝。

今回は戦ってる感じを出すために擦り傷っぽい感じのブラシをお借りして使っています。

assets.clip-studio.com

こちらの素材は黒色固定のブラシだったみたいなので、レイヤーカラーを変更して色を変えています。擦り傷も汚れも同じブラシです。髪の毛の汚れはレイヤーの透明度を少し下げています。

 

あと今回の絵で重要なのは炎。

assets.clip-studio.com

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爆豪くんとか描くときに超お世話になってます。



一気に絵が上手く見えます。

ガウスぼかし

ちなみにさっきの腰周りの炎と手から出ている炎はレイヤーが分かれていて、手から出ている炎だけガウスぼかしをかけて遠近感を出しています。

ガウスぼかしをかけるとカメラのピンぼけみたいな感じになって、一番みてほしいピントが合っているところから遠かったり近かったりするように見えます。

奥行きもできるしみてほしいところを目立たせられるのにクリック一つでできるのでめちゃ簡単で上手く見える加工です。

 

ちなみに今回の絵の中で手前の手を線画からレイヤーを分けて置いたのはこのガウスぼかしを手にだけかけるためです。

手の線画と塗りレイヤーを結合したものにガウスぼかしをかけるとこうなります

手が近付いて見えますよね。

レイヤーを分けなくても範囲選択してガウスぼかしをかけることもできるのですが、その場合全部の線と塗りと加工を全部結合したレイヤーを作る必要がある上に綺麗に範囲選択する必要があります。不器用なので楽にできるように先に手を打つのは絵を描く時あるあるです。結果的にそっちの方が早くて綺麗。

加算発光エアブラシ

絵を描いている時に「なんとなくこの辺に光が当たってほしいな〜」って時ありますよね。

それを叶えてくれるのが加算発光とエアブラシです。

 

今回の絵だと炎があるので、炎に照らされているところを明るくしたいです。

なので、「この辺炎の光当たってそうだな〜」ってところを加算発光レイヤーにオレンジのエアブラシで塗ります。

この時、ブラシは荒目に、大きいブラシサイズでかくと「なんとなく」しか光源がわからなくてもそれっぽい感じになります。

全体をばっと塗って、この辺はもっと明るくしたいなってところを重ね塗りします。

炎の照り返しがあるように見えますよね。

ちなみに炎を消すとこんな感じに塗ってあります。

レイヤー構造としてはこのエアブラシが炎の下にありますが、塗るときは炎のレイヤーを見えるようにしたまま塗っちゃいます。その方が雰囲気がわかりやすいです。

 

ついでに光を際立たせるために、乗算レイヤーにエアブラシでなんとなくの影を塗っておきます。原理は光の時と同じで、「光がここにあるからこの辺は暗くなってほしいな〜」くらいのノリで塗っています。

この絵だと頭のてっぺん付近の後ろ髪の毛先らへんですね。

目の描き込み

目の塗りいつまでもわからないんですけど、私の場合これも大体パキッとしたペン塗りとエアブラシでできています。

 

これに

ペンでハイライトを描き込みます。

上とアーチの一番明るいところは白で塗ってますが、さっきのなんとなくの影などが上から乗っているので真っ白にはなってないです。

これはあとでなんとかします。

下の濃いピンクがふんわりしてたら可愛いと思うのでエアブラシで同じ色を通常レイヤーで重ねます。

濃いピンクのところが光ってたら可愛いので、もう少し薄いピンクを加算発光レイヤーにエアブラシで乗せます。

こんな感じで大体目ができます。

もっと光らせる

現段階で黒背景でみてみるとこんな感じです。

ついでにこの段階で全レイヤーのコピーを結合して、範囲選択して軽くガウスぼかしを乗せています。奥にあるお団子や毛先、あとは手前にある足ですね。

さっき真っ白にしきれなかった目のハイライトをこの上から乗せます。

小さめのエアブラシで真っ白を少し乗せます。上の白丸ハイライトと下の発光エアブラシを乗せたとこですね。

いい感じな気がします。

 

あと炎ももっとはっきり光っているといいなと思うので、この上から加算発光レイヤーで炎ブラシを使います。

これにて完成です!

仕上げの前後を比べるとこんな感じ。

特に詳しい絵の知識があるわけではないですが、小手先技でこのくらいは見栄えをさせることができます!

みんなも加工を覚えていい感じに見える絵をいっぱい描こう〜!!

 

おまけ

自分がめちゃくちゃ使う小手先テクニックで紹介しそびれたやつを二つ乗っけておきます。

色トレス

自分は線画を基本真っ黒で描くのですが、それだと絵の印象がパキッとしすぎてしまいます。

そんな線画を馴染ませる方法の一つが色トレスです。

やり方は線画をクリッピングしたレイヤーを作って、そこに通常レイヤーで近くの塗りを暗くした色を塗っていく感じになります。

彩度を高くすると効果も高くなりますが、やり過ぎると逆に線画が浮いてしまうので、塗りの色をスポイトして色々いじってみるといいと思います。

光が当たっているところの線画を薄い色にして光を透かせたり、顔の鼻や瞼、唇の線を馴染ませて顔の印象を丸くしたり、指先や毛先、服のしわなどなどいろんなところに使えます。

 

色トレスのあるなしを比べるとこんな感じ。右側がしてる方。

印象が違うの伝わるかな……

グラデーションマップ

個人的にClipStudio使ってるならこれやらないともったいない!って思ってるのがこれ!

原理はよくわかんないですがこれを使うと絵がいい感じにまとまってエモくなります。

assets.clip-studio.com

assets.clip-studio.com

私がよく使ってるのはこの二つ。

素材の導入の仕方とか使い方については一つ目のリンクの素材説明のところに書いてあるので参照してください。

 

グラデーションマップのレイヤーの不透明度は、私は大体10前後で使うことが多いです。

さっきのメイキングの通り、私は塗りが適当な割に仕上げでグラデーションやエアブラシを多用するので、グラデーションしているところにいろんな色を置いてくれるグラデーションマップととても相性がいいです。

右側がグラデーションマップをかけた後。色情報が増えてリッチな感じになったり、エモい感じの色合いにまとまってるように見える気がします。

もしも私の塗りが上手く見えるのであれば、このグラデーションマップの力はかなり絶大です。

適当に色を選んでも色選びがすっごい上手い人に見えます。

 

最後になりましたが素晴らしい素材をASSETSで配布してくださってる皆さんに心からの感謝をお伝えします。本当にありがとうございます。皆さんのおかげで絵を描いてます。

みんなもClipStudioでいろんな素材を使いこなして神絵師になろう!!!!